幼藍

須田景凪

子供のままでいたいと願っていたのに
いつしか恥も青ささえも手離していたようです
ララララララ ラララララ
ララララララ ラララララ

またね、絶対ねってその声が仄かになった
いつしか空の青ささえも忘れていたようです

ばいばい
素敵な人生へ
曖昧な花言葉を
初めましてを思い出してくれよ

幼い愛 会いに行くから ほら
癒えない傷さえ返しておくれ
大体身勝手よ 貴方だけが
今も胸の奥にいるなんて

ララララララ ラララララ
ララララララ ラララララ

いつか大人になって回り道が癖になっていた
馬鹿だね いつか無垢な声を重ね合いたいね

ばいばい
降る夜につられて
今日を過去へ追いやって行く
初めましては思い出せないけれど

躊躇いたい 生憎の空模様
冷たい籠の中 成れの果て
大体わかってよ 貴方こそが
今も夜を深くするなんて

幼い藍 会いに行くから ほら
風見鶏共め 分からず屋
大体わかるでしょ 貴方だけが 今も 今も 今も

幼い愛 会いに行くから ほら
癒えない傷さえ愛しておくれ
大体身勝手よ 貴方だけが
今も胸の奥にいるなんて

ララララララ ラララララ
ララララララ ラララララ
ララララララ ラララララ