汽車に乗って

YUKI

落馬した 砂漠の民は
働いた 働いた
故郷離れ 故郷離れ思い出すのは 君のことさ

待ち合わせは 夕日が丘
アカシアの遠い木陰
君は 小さな白い花びらを 髪につけて

走り出した 僕らの汽車は
虹を見た 夜を見た
星を探して 星を探して
うずくまるのは 君の胸さ

待ち合わせは 夕日が丘
アカシアの遠い木陰
君は 小さな白い花びらを 髪につけて
もし あの日に帰れるのならば
おもいきり抱きしめようか
夢の場所へ 揺られながら 汽車に乗って

幸せは ふたつの 飛行機雲
カナリアは 歌を 忘れた
君は 小さな紅い唇を 指で撫でて
もし あの日に 帰れるのならば
手に手をとって 逃げようか
夢の場所は 夢のままに 汽車に乗って