ひみつ

YUKI

火傷したいわ
赤い糸 手繰り寄せて
辿り着いた指先が君じゃなかったとしても喉が乾くのなら口づけで潤せばいいわ
紡いだ身体は揺れている
ひみつの始まり

産毛まで見える横顔が綺麗だね
「三日月 夜空が笑っているみたいに見えるよ」っていう話
わかってくれて ありがとう
二人を写す記念写真は残らなくってもいい
今の君が好い

雲は流れて 形を変えては消えてく
初めから意味なんて何も無かったみたいに
ねぇ このままどこかへ二人で消えてしまおうよ
誰も二人を知らない遠くまで
ひみつの長い旅
ああ 結びあった小指の約束が哀しくなるわ
瞬き 夜空を映す滴 ひと粒
落ちては降り続いてる 銀色に光る
涙も震えて滲む星になって
二人を照らしてしまう
二人を見ている
もう 隠せないわ

私にだけ見せてくれる横顔を知ってしまったの
「三日月 離れていても繋ぐ夜空 隣にいるみたいだね」と
笑ってくれて ありがとう
二人を写す記念写真は残らなくってもいい
今の君が好い
残らなくってもいい
今の君が好い