Door

sumika

振り向いたら負けな気して
足跡見物我慢し
進むべき道は前扉のその先へ

とぼとぼという速度で
あちらこちら寄り道して
同じ場所で足跡
濃く残す日もあった

扉ノックして
無視される日もしばしば
その度苦労して
開こうとしてしばしば

扉開けて歩み出せ
雨風吹かれようと
扉開けて誇り持て
踏み出したその足を

やれやれという空気も
其処や彼処で感じとって
毒状態の毎日を
恨むターンもあった

その度に騙した
普通という概念たちを
自分の目を信じて
解んないやつはやれやれ

扉開けて歩み出せ
たとえ毒されようと
扉開けて誇り持て
傷ついたその足を

扉開けて歩み出せ
雨風吹かれようと
扉開けて誇り持て
踏み出したその足を

振り向いたら負けな気して
足跡見物我慢し
扉開けたその先で
水たまりを見れば
理想の自分だろう