明け星

LiSA

太陽を朱く閉じ込めて
車輪は何処へ進む
混沌の吹き荒れる夜に僕らの声が響いた

願いのあかりを灯して
心は夢を脱ぎ捨てて
白い道を行く

昏い空には明け星が未来を
どうしても指して動かないから
優しく誘う昨日に手を振って
僕らは泣いた
また走り出すため

迷っても嘆いても生命は
明るい方へ手を伸ばすから
光を祈り空高く歌声
せめて君に届くように

真実は勝ち残った後に
誰かが置いて行くもの
獰猛な獣が呼び合う
世界は傷を重ね
血の色に濡れた

遠吠えが月を堕とす
常闇に潜む小さな花
僕らは光を祈る手のひらで
滅ぼし合ったり
君を抱きしめたり

願いが叶うその日まで
まだ紅に染まらない
白い道を行く

胸の中にある灯りが未来を
どうしても指して消えないんだ
冷たく深く閉ざした心にも
小さく強く
輝き続けてる

思い出よ 哀しみよ 僕らを
明るい方へ送り出してよ
東の地平空高く明け星
遥か遠い道の上に

太陽を追いかけて
車輪は進む
混沌の歌

昏い空には明け星が静かに
ただ一筋の光をくれた