Koi

星野源

営みの街が暮れたら色めき
風たちは運ぶわ
カラスと人々の群れ
意味なんかないさ 暮らしがあるだけ
ただ腹を空かせて 君の元へ帰るんだ

物心ついたら ふと
見上げて思うことが
この世にいる誰も 二人から

胸の中にあるもの
いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思い出して

君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの 貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ

みにくいと秘めた想いは色づき
白鳥は運ぶわ
当たり前を変えながら

恋せずにいられないな
似た顔も虚構にも
愛が生まれるのは 一人から

胸の中にあるもの
いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思い出して

君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの 貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ

泣き顔も 黙る夜も 揺れる笑顔も
いつまでも いつまでも

胸の中にあるもの
いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思い出して

君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの 貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ
二人を超えてゆけ
一人を超えてゆけ