ピンクムーン

ハルカミライ

あそこ住んでみたいなって指差す
持て余すくらいのとこ
Tシャツに戻る柔らかい指が綺麗に畳んだ

約束出来ない何年後のくせに
根拠無い自信を持って
狭い方が落ち着くけどいつかは
なんて返事する

少しだけ苦手だった
気の利いた贈り物も
こんな事いつから出来るように
って言われんの野暮で
寝たふりしてた

君より早く死なないから
僕より早く死なないでね
君より早く死なないから
僕より早く死なないでね

白い線の上だけを渡れば
良いことあるんだって
いつも通りの決まり事
いつもの横断歩道

約束じゃなくて
ただのまじないだよ
それなら僕の方も
この歌だって
だから破ってもお咎めなしだな

君より早く死なないから
僕より早く死なないでね

少しだけ光って見えた
雲の上におぼろ月
芽吹く青と髪の毛揺らして
4月と君が
輝いてた

君より早く死なないから
僕より早く死なないでね
僕より早く目を覚ました
君の物音で起こしてほしい

君より早く死なないから
僕より早く死なないでね
僕より早く死なないでね