sleep

Sid

唇が渇く音さえも
聞き逃さない距離で いつも眠った
今日こそは後と決めたのに包まれ 心地よく 先に眠った

君のことを知るたびに
知らない君を ひとつ 忘れる
そんな 君主導な恋 辛いよ

さよならに 踏み切れるはずも
ないと わかってるけど
念の為に 抱きしめる
どこまでもずるい人と知って
近づいたのはそう
夢中の後 もう 戻れない

送られてくる 言葉たちは
色鮮やかな嘘 慣れた返信

その器用な指先で
今日も誰か 喜ばせるの
そして 悲しませるのね 痛いよ

最低な夜は 越えるから
こちらにもお願い
それの為に しがみつく
できるだけ長く 続くように
それ以上 求めない
困る顔が ただ 怖くて

君が思うよりも ずっとずっと
濁りがなくて
君が思うよりもね 臆病だけど
今 わかる 確かなことは
その全部が 君の前だと
意味を持たない

「泣くなよ」で拍車がかかった
崩れ落ちる 涙
ただ 終わりを 早めたね

さよならに 踏み切れるはずも
ないと わかってるけど
念の為に 抱きしめる
どこまでもずるい人と知って
近づいたのはそう
夢中の後 もう 戻れない

できるだけ長く
それ以上 求めない
求められない
眠った