カフネ

Brian the Sun

どうして笑うのさ
指先でなぞる夜は更けて
大きすぎるこの世界の隅で心は溶けてゆく

枯れない花が雨を弾くように
大切なものが零れてしまった

いつの間にか 一人きり
遠くまで歩いてた
忘れてた 本当の僕の声
不思議な気持ちで

長い夜の明けた後
思い出す 夢のように
懐かしい永遠に身を委ね
また歩け出せそうだ

僕にはわかるのさ
君が生きるその意味も
凍える静寂のその途中で
出会ってしまったのだから

白い鳥が空に沈んだあと
大変なことに気づいてしまった

いつのまにか 僕の手に
余るほど愛してた
それでもいい 精一杯背伸びして
抱きしめたいんだ

重なり合う二人の影
繋いで 歩いてゆく
街の音 消えてゆく
そっと 滲んでゆく
痛みを前にして

いつのまにか 僕の手に
余るほど愛してた
それでもいい 精一杯背伸びして
抱きしめたいんだ

マーマレードの夢を見て
本当の君が笑う
暖かい永遠に身を委ね
眠る君を見ていた

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